テキストと写真だけでは伝わらない「空気感」をダイレクトに届けられる――それが動画というメディアの最大の武器です。総務省「令和5年版 情報通信白書」によれば、日本のネット利用者のうち動画配信サービスを利用する割合は約75%。企業が動画を持っていないこと自体が、機会損失になりかねない時代に入っています。
制作会社に声をかける「前」に決めておくべきこと
「うちも動画を作ろう」。そう決意した次の瞬間に立ちはだかるのが、「で、何から手をつければ?」という壁です。お客様からは本当によくこの質問をいただきます。制作会社に相談する前に整理しておきたいポイントを、優先度の高い順に挙げていきます。
そもそも、この動画で何を達成したいのか
会社の知名度を上げたいのか、採用のエントリー数を増やしたいのか、特定の商品の売上を伸ばしたいのか。目的が定まっていないまま走り出すと、完成品は「映像としてはきれいだけど、どう使えばいいのかわからない」ものになりがちです。予算とスケジュールの判断も、すべてはこの「目的」から逆算して決まります。
「全員に届けたい」は誰にも届かない
ターゲットの設定は、動画のトーンを根本から左右します。新卒採用向けなら親しみやすくテンポの速い編集、BtoB営業用なら落ち着きと信頼感を重視した構成。現場でよく起きるのが「社長向け・若手向け・取引先向け、全部に使いたい」という要望ですが、対象を広げすぎた動画は結局どの層にも刺さらない。ターゲットはひとつに絞るのが鉄則です。
費用感を把握してから見積もりを取る
動画の制作費は、種類と規模で幅があります。相場を知らずに見積もりを比較しても判断がつかないので、目安をつかんでおくことが大切です。
- インタビュー動画(3〜5分):30万〜80万円
- 企業紹介VP(3〜5分):50万〜150万円
- 採用動画(3〜5分):50万〜200万円
- MV制作:80万〜300万円超
- イベント記録映像:15万〜50万円
企画から納品まで1〜2ヶ月が標準的なスケジュール。大規模案件なら3ヶ月以上かかることも珍しくありません。「来月のイベントに間に合わせたい」といった急ぎの依頼は追加費用が発生しやすいため、余裕を持った計画を立てておくのが賢明です。
ポートフォリオで「得意分野」を見極める
動画制作会社は、それぞれ得意ジャンルがまったく異なります。MV撮影で実績豊富な会社に企業VPを依頼したら、仕上がりのテイストが合わなかった――こうした失敗は少なくありません。依頼先を比較するときは、自社が作りたい動画に近い過去実績があるかどうかを最優先で確認してください。クランクアップの制作実績もぜひご覧ください。
完成後どこで流すか、先に決めておく
YouTube用、自社サイト埋め込み用、Instagram用、展示会の大画面上映用。配信先が変われば最適な尺もアスペクト比も変わります。SNS向けなら縦型・30秒以内が鉄板。Webサイト用なら横型・2〜3分。この設計を制作開始前に固めておかないと、あとから「SNS用に短くカットしたいけど、素材がない」という事態に陥ることがあります。
企業動画の4タイプ――どれを選ぶべきか
- 企業VP(ビデオパッケージ):会社の理念・事業概要を凝縮。営業先への送付や展示会での上映に向く
- 採用動画:社員の一日や働く環境をリアルに伝え、求職者の応募意欲を高める
- MV(ミュージックビデオ):アーティストやブランドの世界観を、音楽と映像で一体的に表現する
- イベント映像:セミナー・式典・ライブの記録。アーカイブ配信やダイジェスト化で二次利用の幅が広い
どのタイプが自社に合うかは、「目的」と「ターゲット」を明確にすれば自然と絞り込めます。それでも判断に迷うときは、制作会社のヒアリングを受けてみるのもひとつの手段。プロの視点から最適な動画の形を提案してもらえるはずです。なお、動画と合わせてホームページの制作を検討される方も増えています。
株式会社イデアの制作事業「クランクアップ」では、MV撮影・イベント映像・企業プロモーション動画・WEB制作まで幅広く対応しています。企画段階からご相談いただけます。